アーティストとコレクターの架け橋となる「アートギャラリー」3種類

アートギャラリーはアーティストとコレクターの間の懸け橋としての役割を果たしています。芸術の世界にはなくてはならない重要な存在だと言えるでしょう。新しい才能を発掘したり、展示会を通じて素晴らしいアーティストを紹介することはギャラリーの主な任務の一例です。この記事では異なるタイプのギャラリーについていくつかご紹介します。

1. コマーシャルアートギャラリー

コマーシャルアートギャラリーはヴィジュアルアートの展示会で最もよく利用されるギャラリーです。コマーシャルという言葉はお金儲けを連想させるため、否定的なイメージを抱く人もいるかもしれません。しかし、コマーシャルアートギャラリーはアートの世界で重要な役割を果たしており、アーティストとコレクターにとって必要不可欠な存在です。

コマーシャルアートギャラリーはさまざまなアーティストとパートナーシップを構築し、作品の展示や販売、プロモーションなどを担当しています。ギャラリーの努力のおかげでアーティストは生計を成り立たせながら、プロとしてのキャリアやコレクターベース、アーティストとしてのより良いレジュメなどを得ることができます。

その一方でギャラリー側は作品が売れた際に手数料を受け取ります。より多くの利益を上げるためには、ハイグレードな展示場を提供し、アーティストのキャリアアップの支援と販売促進に力を入れなければなりません。これに成功すれば、アーティストとギャラリーの間にウィンウィンの関係が築かれていくことでしょう。

2. メガギャラリー

メガギャラリーは、ギャラリー業界とアートの世界全体におけるリーダーへと成長したコマーシャルアートギャラリーで、さまざまなロケーションに拠点を持っています。

また、有名美術館と同じくらいのスタッフ規模と展示スペースを誇り、大きな影響力を持っています。さまざまな種類のギャラリーの中でも何もかもが超一流クラスで、トップクラスのアーティストのみにスポットライトを当てています。

作品の販売だけでなく、アート施設やイベント、企業に向けてアドバイスすることもメガギャラリーの重要な任務です。

3. バニティギャラリー

バニティギャラリーは、作品を展示し宣伝を行うアーティストに料金を請求し、収入を得るギャラリーを指します。キューレートされたギャラリープログラムを持っていないため、アートギャラリーのカテゴリーには属さないかもしれません。

バニティギャラリーに作品を展示することは、アーティストとしてのキャリアをスタートさせるのに絶好のチャンスのように聞こえるかもしれませんが、必ずしも良いアイディアとは言えないのが現実です。バニティギャラリーが芸術界で有名になることはほとんどなく、優れた顧客層や確固たるコレクターベースもありません。その結果、バニティギャラリーは作品の質にはこだわらず、出展料を支払えるか否かによってアーティストを選出しています。それ故に、バニティギャラリーで素晴らしい新鋭アーティストに出会える確率は極めて少ないのです。また、ギャラリー側はスペースのレンタル料金ですでに収入を得ているので、作品の販売や宣伝はさほど重要視していないようです。

ギャラリーに招待されて展示をするということは素晴らしいチャンスだと感じるかもしれません。しかし、出展料を請求することにより、ギャラリーはすでに十分な収入を得ています。アーティストの宣伝など優れたサービスを行うバニティギャラリーは少ないため、きちんと詳細を確認してから契約を結ぶことをおすすめします。